囚われジョーカー【完】



彼女の笑顔を、こんな間近で見たのは当然ながら初めてで。どう反応を返していいのか分からなくなるあたり、俺の゙自覚した想い゙はデカかった。


何で好きになったんだろうか?そう考えて、顔か?なんて思ったりもしたけど。

でも、なんか違う。




綺麗事並べるわけでもなくて、ただ俺、


「(篠宮の性格、好きなんだろうな。)」



まともに話したことなくても、同じ職場で働いていれば分かるんだ。


見た感じに、篠宮は人と関わることや会話を繋げていく事が得意ではないんだと思う。でも、出された仕事は最後までこなすし文句は言わない。



真っ直ぐで、優しい、そんな篠宮が好きになった。





だから、悩んでる彼女を救えなかったことが悔しかった。

俺のが先に出会ってたのに、篠宮ばあの人゙を追いかけた。


マジで有り得ない。三浦グループの坊ちゃん、…勝てるわけねぇじゃんかよ。篠宮も、もうちょっと俺が「いけるんじゃねえか」とか思える相手にしてくれれば…。



なんて、な。



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