囚われジョーカー【完】



どっちにしたって、篠宮が好きになった奴を片想いの俺が越えられるわけがないんだから。


で。



あれから、ケーキ食べに行ったりして。さらに好きになって。

つか、瀬尾ちゃんの呼び方についての回想だったのに内容篠宮しかねえし。どんだけ重症、俺。




兎にも角にも。

(なんか怠いから略していけば)瀬尾ちゃんは絡みやすいから、が理由ってだけの話。はい、説明終わり。



これ聞かれたら、俺完璧に瀬尾ちゃんにブッ飛ばされるから秘密。




――――――――――
―――――――…
―――――…



「清水ー?」

「……、」

「おーい、清水ってば。」

「…あ。」



こつん、とまるで扉をノックするように叩かれた俺はそこを押さえながら視線を下向させる。

そこにいるのは、今は辞めてしまっていない彼女のロッカーを使う俺の大学の友人の女。





――――今、

この喫茶店には、瀬尾ちゃんも篠宮もいない。



「(…寂しー、よな…。)」



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