囚われジョーカー【完】



店長も暫くの間元気なかったし、明るく見せた俺だって内心やる気失ってたし。

あー、怠いわマジ。



と。

その後新たに入った同級生が、俺を緩く睨み上げながら辛口に言の葉を紡ぐ。



「人の話聞いてんの?聞きたいことあんのに、ボーっとすんな。」

「…俺、ここでは一応先輩なんだけど。」

「関係ないし。先輩ならしっかり働けバカ。」



と、言う同級生を見下ろしながら小さく溜め息。まあ確かになあ、なんて思っていれば。



「…痛っ!」

「うっさい。」


何かを俺に投げつけてくる同級生。酷いと思うんだけど。



何?なんて言いながらしっかりキャッチしていたそれ。



「…あんたがボーっとしてる時なんて、大概呑んだ次の日よ。」

「……、」

「頭痛いんでしょ。」

「(……御名答ー…。)」



昨日は、瀬尾ちゃんと陵一さんと呑んだから。しかも呑みすぎたから確かに頭痛はしていた。

でも気付くとか、こいつの観察力ぱねえわ。



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