。*雨色恋愛【短編集】*。(完)
二人の拳を掴み、間に立つ。

「……喧嘩してんじゃねぇよ、低レベル同士

で」

「あっ…碧?」

翔が、心配そうに声を出す。

「空!!てめぇは、一回心理カウンセラーに見

てもらえよ!!宇宙の侵略者?てめぇの頭ん中

が、一番宇宙レベルだ、バカ」

「碧…?」

龍も不思議そうに見てる。

…キレたんだ、あたしも。

「海!!てめぇは、ナルシ過ぎんだよ。んな感

じだからよぉ、本気の相手ができねぇんだ。

そろそろ気づきやがれ」

「あははは。碧、言うね~」

「笑ってんじゃねぇよ。てめぇが、一番の問

題児なんだよ!!」

笑い続けている、怜さんの胸ぐらを掴む。

「あたしは女だ。まぁ、女のあたしでも、て

めぇの弱い力には、絶対勝てるけどな」

「あっ…碧?」

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