接吻ーkissー
「今日の曲は璃音も知ってるジャズナンバーだ」

そう言って竜之さんが向かった先は、当然ピアノだった。

「全く、1回り以上も年下の彼女がかわいくって仕方がないって言う溺愛ぶりがウザいっつーの」

竜之さんの後ろ姿に、シンさんが小声で毒づいた。

彼の後ろ姿を見送った後、
「そうだ、璃音ちゃんにいいお酒があるんだ?」

シンさんが思いついたように言った。

んっ?

「お酒って、私は未成年…!」

そう言おうとした私をさえぎるように、
「シーッ!」

シンさんが人差し指を唇に当てた。

「菊地さんに聞こえる」

「ごめんなさい…」

じゃなくて!
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