接吻ーkissー
「…うん、仲いいよ」

戸惑いながら答えた私に、
「深津さんのことで何か知ってることある?」

そう聞いてきた彼女に、私は意味がわからなくて首を傾げた。

それは、どう言う意味なの?

そう思っていたら、
「深津さん、中学生の時レイプされたことがあるんだって」

彼女の唇から告げられた言葉に、私は頭を殴られたような衝撃を受けた。

――レイ、プ…?

その言葉の意味がわかんないとか、そんな訳じゃない。

「あ、でも…噂だから。

う、わ、さ!

深津さん、男の子みたいに髪の毛短いよねー」

何も言わない私に、彼女は慌てたように話題を変えた。

それに対して私はどう返事したのか、自分でもよく覚えていない。
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