接吻ーkissー
「――せ、せめて…せめて璃音も、脱いでくれ…」

慌てたように竜之さんがそんなことを言った。

脱ぐ?

自分の服に手をかけようとしたら、
「待て、俺が脱がす」

そう言われて、一緒に躰を起こされた。

背中に手を回され、ワンピースのチャックを下ろされる。

「――白かよ…」

私の下着に、竜之さんが呟いた。

白ですみませんね。

私を下着姿にすると、竜之さんはまた横になった。

「――こいよ」

一言だけ、挑発するようにそう言った。

じゃあ、遠慮なく。
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