接吻ーkissー
って言うか、また私の頭の中を読んだ!?

戸惑っている私に、
「俺はエスパーか。

顔と雰囲気に出すな」

菊地さんが言った。

「あ、すみません…」

私は謝った。

って、何で私が悪いってことになっちゃってるの?

顔と雰囲気って何よ。

ムイッ

「――イタタ…」

私の頬を引っ張るその指の主に視線を向けると、菊地さんだった。

「1人楽しそうに百面相をしてんじゃねーぞ、百面相」

菊地さんが言った。

「――イタタ…」

ひゃ、百面相って…。
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