前世と今~記憶の鎖~
『次に、目の形…瞳の色をお選びください』
「うわぁ…こっちも多いなぁ…」

輪郭がたくさんある画面から、目がたくさんある画面になる…若干怖いが…
先ほどと同じように、沢山ある中から絞り込み、ネコ目っぽいつり目を選択
そして、瞳の色を選択する画面に変わる

「あれ?目の色って…4つまで選べるの?」
『はい、プレイヤーの気分によって変えられるよう、4色までお選びいただけます
なので、左右で違う色にすることも可能です』
「へぇ~…」

優希は、赤と青、緑、青緑を選択する
4色も選べるのだが、色の種類がまた多く4色選ぶのも大変だった

『鼻をお選びください』
「はーい(…キャラ作るだけで、メッチャ時間かかるなぁ~…)」

鼻も沢山の中から、無難な普通の鼻を選ぶ
これで終わりだろうと思った、優希は「んー」っと背伸びをする

『それでは、次に口をお選びください』
「まだあるんかい!!」

優希はガクッと項垂れた
しかし、鼻を選ぶくらいだ…口も選択できることくらい、よく考えれば分かる事だった
優希は再び視線を液晶画面に落とす
やはり色々な種類がある…憂鬱になるくらいに
ただ、先ほどよりは数が少ない…それが少しばかりの救いだった

「それじゃ、コレにする」

優希は、あらかた絞った中から適当に選んだ
違いは唇の太さの問題だから、適当でも大した問題じゃない

『完成した顔は、このような感じになります』
「うん、思ってた通りにできた」
『では、こちらでよろしいでしょうか?』
「それで大丈夫やで」
『それでは、横のドアから次の部屋に進んでください』
「は~い」

言われるままに、隣の部屋へとつづくドアを開く
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