前世と今～記憶の鎖～

『以上で、よろしいですか？
普通の人より少ないですが…』
「うん、それでかまへんよ～(今の時代の普通が分からへんし…)」
『では次に、アクセサリーを選んでください！』

目の前の液晶画面に、アクセサリーのリストが現れる
一体どれだけあるんだ…と思いつつ、もう慣れつつある絞り込み作業を開始する
リストバンドやブレスレッド…イヤリングやネックレス…主にシンプルなものをえらび選択する
さきほど少ないと言われたので、多めに…と思ったが、気に入ったものしか選ばないので、あまり変わらなかった

『以上でよろしいですか？』
「うん、それで！」
『キャラクターの容姿設定は以上で終了です！
それでは、次の部屋でキャラクターの名前を決めてください！』

優希は、言われるままに隣の部屋へと移動する
そこに次のキャラクターはおらず、広い部屋にポツンと机と椅子がある
机の上には紙とペンがおいてあり、机の上の方には長方形の穴が開いている

「これに名前書くんかな？」

久しぶりのアナログに少し驚きつつ、ペンを握りキャラクターの名前を決める
「えーっと」と少し悩み、優希はペンを走らせる

(『ツバサ』っと…重複してそうやな…使えへんかな…)

そう思いながらも、名前を書いた紙を二つ折りにして、長方形の穴に入れる