墜ちた羽根
「そっか…騙しにしては酷くない?」
「良いじゃない。オウヤが戻って来てくれただけでも」
「俺は人殺しには変わりない。見殺しにしたからな」
「どうでもいいよ、そんな事」

そう言って、あの時みたいに私からオウヤ君を抱き締めた。
その場にいたハルヤ君・アオ君・モモちゃんに構わずに。

「また癒すのか?」
「そんな所」

オウヤ君はそれに戸惑っていた。

「これでオウヤにも奥さんが出来たね」
「ハルヤ様もあんな奥さん見つけて下さいよ?」
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