墜ちた羽根
「涼那、まだいるか?」
おばあちゃんの元へと向かおうとした時、
桜也君が話し掛けて来た。
このまま黙っていようかとも思ったけど、
うっかり“いるよ”と反応してしまった。
「丁度良かった、頼み事があるんだ」
「な、何?」
戸惑いつつも、何なのかを聞いた。
桜也君が頼み事をしてくるのは珍しいと思った。
「消毒と、包帯巻くの手伝え」
思わず赤面してしまった。
何故赤面してしまったのか、私自身にも分からなかった。
扉越しで良かったと心の底からそう思った。
少し間が空いたのか、桜也君がいるか?と聞いてきた。
やっぱり私はいるよ、と返事をするわけで。手伝うのか否かを聞かれた。
「そんなの…おばあちゃんかお兄ちゃんにしてもらえば…?」
「あのばあさんは今、手が空いていない。
それにあの男にやってもらうのは生理的に受け付けない」
おばあちゃんの元へと向かおうとした時、
桜也君が話し掛けて来た。
このまま黙っていようかとも思ったけど、
うっかり“いるよ”と反応してしまった。
「丁度良かった、頼み事があるんだ」
「な、何?」
戸惑いつつも、何なのかを聞いた。
桜也君が頼み事をしてくるのは珍しいと思った。
「消毒と、包帯巻くの手伝え」
思わず赤面してしまった。
何故赤面してしまったのか、私自身にも分からなかった。
扉越しで良かったと心の底からそう思った。
少し間が空いたのか、桜也君がいるか?と聞いてきた。
やっぱり私はいるよ、と返事をするわけで。手伝うのか否かを聞かれた。
「そんなの…おばあちゃんかお兄ちゃんにしてもらえば…?」
「あのばあさんは今、手が空いていない。
それにあの男にやってもらうのは生理的に受け付けない」