墜ちた羽根
即答だった。確か今の時間は丁度夕食の準備の時間。
手が空いていないのは無理もない。
お兄ちゃんはもう少ししないと帰って来ない。
待つ事にはなるけど、あの人も手当てくらいなら出来る。
生理的に受け付けないだなんて酷い言い方だな、と思わず苦笑してしまう。
「だからお前しかいない。俺1人でやるのも限度ってもんがある」
相変わらず物を頼むような口調ではなかった。
だけど、今彼に出来るのはそれだけしかない。
守ってもらうのばかりは嫌だ。何か手助けしたいと思った。
私は“良いよ”と返事をした。不器用だけどなんとかなるよね?
「痛っ…もっと上手く出来ないのかよ」
「…痛かった?」
背中の方を消毒したら、オウヤ君が悲鳴をあげた。
やっぱり私はこう言う事には向いていない。
手が空いていないのは無理もない。
お兄ちゃんはもう少ししないと帰って来ない。
待つ事にはなるけど、あの人も手当てくらいなら出来る。
生理的に受け付けないだなんて酷い言い方だな、と思わず苦笑してしまう。
「だからお前しかいない。俺1人でやるのも限度ってもんがある」
相変わらず物を頼むような口調ではなかった。
だけど、今彼に出来るのはそれだけしかない。
守ってもらうのばかりは嫌だ。何か手助けしたいと思った。
私は“良いよ”と返事をした。不器用だけどなんとかなるよね?
「痛っ…もっと上手く出来ないのかよ」
「…痛かった?」
背中の方を消毒したら、オウヤ君が悲鳴をあげた。
やっぱり私はこう言う事には向いていない。