墜ちた羽根
「あいつらはジジイとババアで充分。見た目は幼くてもな」
「だからそれは何故なの?」
「……若作りしてるって事」
少し間が開いて、返って来た言葉がこれ。
あの外見で若作りはないでしょう?
「嘘は良いからちゃんとした答えを教えて」
そうやって、何度聞いても若作りとしか答えなかった。
恐らくずっとこんなやりとりをしても教えてくれないと思い、諦めた。
散歩を許可してもらった時みたいに、
そんなに答えを強く望んでいる訳でもなかったから。
「涼那こそ」
「ん?」
「怪我」
「オウヤ君に比べたら大した事はないよ?」
手の甲の絆創膏を見たオウヤ君が聞いてきた。
心配されるような傷ではない。
だって紙で指を切ってしまったかのような傷だったから。
そんなに深いものでもないし時間が経てば消える。
……じゃあ、オウヤ君の傷は?
「だからそれは何故なの?」
「……若作りしてるって事」
少し間が開いて、返って来た言葉がこれ。
あの外見で若作りはないでしょう?
「嘘は良いからちゃんとした答えを教えて」
そうやって、何度聞いても若作りとしか答えなかった。
恐らくずっとこんなやりとりをしても教えてくれないと思い、諦めた。
散歩を許可してもらった時みたいに、
そんなに答えを強く望んでいる訳でもなかったから。
「涼那こそ」
「ん?」
「怪我」
「オウヤ君に比べたら大した事はないよ?」
手の甲の絆創膏を見たオウヤ君が聞いてきた。
心配されるような傷ではない。
だって紙で指を切ってしまったかのような傷だったから。
そんなに深いものでもないし時間が経てば消える。
……じゃあ、オウヤ君の傷は?