墜ちた羽根
「何事も元気がなければ駄目でしょ?
気力のない人に守ってもらうのは嫌だしね。
私は魔法を使える訳じゃないから、
傷そのものを癒す事は出来ないよ?
でも精神面で癒しになれば良いな…ってね。
あと1日しかないけどさ」

真面目に言っているのに、
オウヤ君が笑いを堪えているように見えた。
さっきの微かな笑みとは全く違い、
その笑みに対しては怒りを持ってしまった。

「真面目に言っているでしょ?!」
「ごめん。何かビックリしてさ。そう言うんだったら癒してみろよ?」

まるで私を挑発しているかのよう。
自棄になった私はオウヤ君を軽く抱き締めた。
力強くやれば逆効果だから。
人気のない場所で本当に良かったと思う。
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