神様のイタ電
全く最近の若者は、と姫乃さんは足早にアヒルと戯れに行った。そうか、そんなに俺と喋りたくないか。俺ってアヒル未満?あれ?人間じゃねえよそれ☆
というか。
あんたも若いだろ。
21歳でその台詞は無いよね、乙女の恥じらいの欠片もないよね、男よりつかないよね、結婚できないよね。
……彼女の将来設計図には何かしら欠点があるに違いないし、育ちが良いくせに言葉遣い悪いし、いやもうマジで何がありましたか姫乃さん。

俺の自己紹介がしたくなってきたので、いつかこの哀しい可哀想な俺の手記を読む人々に伝えておこう。鶴野珠樹。17歳。いっぱしの使用人(奴隷ともいう)さ☆
ここ、長野県某所にある千田家の屋敷には、俺、姫乃さん、アヒル、羊、ネズミ、犬しかいない。姫乃さんの両親はハワイで豪遊中、だそうだ。姫乃さんは一流大学で輝かしい薔薇色のキャンパスライフを謳歌しているらしいが、そんな性格で彼氏とかできるはずねえだろ。猫を何匹被っているのかなんて知りたくもないし、姫乃さんの美貌は性格に覆い尽くされて霞みまくりさ。ふっ。
誰だ、そんな美女と暮らすなんて羨ましいとか言う奴は!喜んでバトンタッチだ。出て行ける二十歳の日、三年弱後をとても楽しみにしているくらいだ。
確かに黙ってりゃ絶世の美人さ。足だって綺麗だし。
でも、ひとたび喋ればご覧!何これ。マジでさっきの美女?って感じ。やだねー世の中って。不条理すぎ。
むむ、何故か文体が俗っぽくなってきたので直すとしよう。
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