大江戸妖怪物語
そこで鏡の映像は止められた。
??「見る限り、結構な事してるよね。これで悪事を働いてないとか言えるの??」
男は亡者を見つめる。
??「・・・・決まりだね」
男は再度階段を上り、椅子に座った。
??「判決だ。君は・・・・・・・・叫喚地獄行きだ。・・・・・・連れていけ」
獄卒「オラ!来い!!」
亡者「そんな!お許しを!!!」
獄卒に引きずられるようにして亡者は部屋から出て行った。
裁判が終わり、雪華は階段の下で跪いた。
雪華「雪華です、ただいま帰りました」
??「・・・雪華か」
雪華の頭上から声が降ってくる。雪華の跪いた先、上にある豪華絢爛な椅子に座る一人の男。
それこそ、閻魔王であった。
閻魔王「このたびはわざわざ上野国と、さらに黒龍を助けに行ってくれたようだね・・・。感謝するよ、ありがとう」
閻魔王の顔は光の加減のせいか読み取れない。笑っているのかそうでないのかもわからない。
閻魔王「ところで・・・泰山王。私は君に、妖力を使ってもよいとは言っていないのだけれど・・・」
上から閻魔王の冷たい声が降ってくるが、泰山王は何も気にせず飄々としゃべり続ける。
泰山王「わかってるって。でも、アレはしょうがないじゃ~ん?雪華ちゃんも神門くんも戦闘不能状態で、僕が守ってあげなかったら死んでたところだったじゃん??」
雪華は横で話すポニーテール男をキッと睨みつけた。それに気づいたのか泰山王もにやりを笑みを返し、続けた。
泰山王「ちょっとは大目に見てくれないと、本当に危険だったんだから~。そんなブラック企業いやだよ?」
閻魔王はふんと笑うと、椅子の肘掛けに頬杖をついた。
閻魔王「まあいい。・・・・・・お前たちが上野国に行っている間にな、江戸で奇妙なことが起こったらしい」
雪華「奇妙なこと・・・・・・とは?」
雪華が問いかける。
閻魔王「それはねえ・・・・・・・・・・」
閻魔王は雪華と泰山王に一連のことを話すのであった。