大江戸妖怪物語

神門(は、外れねぇ!!)

普段栓抜きを使用したことのない僕にとって、それは非常に難しく。

聡「何やってんだ、早くしろよ」

聡は苛立った様子で僕に話しかける。

神門「おりゃ!」

僕が手に力をかけた瞬間、栓がスポッと抜ける。それは弾丸のように飛んでいったが、ぼくにとってはスローモーションにも見えた。

栓は綺麗に直線を描きながら、飛んで行った。

そしてそれは・・・・・




ベシィッッッッ!!!!!!




顔にあたった。



美優「・・・・・・ッッいったぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいいいいいい!!!!!!!」


あろうことか、お客の美優の顔面に炸裂してしまった。やばい、やばい!!

聡「てめっ、何してんだ!」

聡が慌てた様子で美優に駆け寄る。美優は顔を押さえている。

神門「すすすすすすみませんんんんんん!!!!」

僕も美優さんに駆け寄ろうとした。しかし、その時僕はテーブルクロスに服の飾りが引っかかった。そのままテーブルクロスごとバランスを崩し、僕は倒れる。そして、テーブルクロスが引かれるのと同時に、机上にあるものが一直線に、あろうことか美優さんに向かっていった。

聡「あっぶ!」

美優さん以外はサッと避けれたものの、顔を押さえていた美優さんは何事かと顔を開けた瞬間、机上の酒やその他諸々をダイレクトに浴びた。

無音の沈黙。周りにいた客も騒然とこちらを心配そうに見ている。
その中に絃もいたが、絃もあーぁ・・・と顔を青ざめながら見ていた。

美優さんは小刻みに震えだし、

美優「・・・・・・もうっ、帰る!!!!!!!!!!!!」

美優さんは机をバンッと叩き、怒りをあたりにまき散らしながら出口へ向かっていった。

聡は慌てて立ち上がり、帰ろうとする美優さんをなだめようと近づいた。
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