大江戸妖怪物語
聡「ちょっ・・・ま、まあ、クリーニング代は払うからさ、怒らないでほしい・・んだけど」
美優「うっさい馬鹿!あんたが避けたから私に被害が来たのよ!ざっけんなこの軟弱野郎!!!」
その捨て台詞を言い放った美優さんは、思い切り扉を閉めて出て行った。
他のお客も一瞬扉の方を見て、店全体が特殊な雰囲気に包まれたが、徐々に会話が戻って行き、普段通りの騒がしい店内へと戻って行った。
聡は・・・というと、扉の前でフリーズしており、ピクリとも動かない。
神門「あ、あの・・・」
聡「・・・・・・・」
神門「あの・・・聡さん・・・・・・」
聡はギロリとこちらを睨むと僕の耳元へ口を寄せた。
聡「・・・てめぇ、あとで覚えとけよ」
低い声で言われ、僕の全身に悪寒が走る。聡はわざと僕の体に肩をドンとぶつけてバックへと戻って行った。
あまり悪目立ちはしたくなかったが、まさかここまでになるとは思っていなかった。
僕もバックに戻ろう・・・と思い、歩き出したその時、
女「きゃああああ♥♥♥」
女「超ステキ~♥こっち来て一緒に飲も?」
やけに黄色い声が聞こえてきた。何事かと思い、様子を見ようと声の聞こえる場所に向かった。