大江戸妖怪物語
女「ここ、これは・・・?」
雪華「君にはチェリーがよく似合う。これは私から、君への贈り物だ。君だけのための、贈り物」
女「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
女の頭からぷしゅーっと煙があがる。見事女はフリーズし、全く動かない。
雪華「それでは・・・私は業務に戻ります。楽しんでいってくださいませ、お嬢様?」
挑戦的な笑顔を向け、雪華はバックへと向かっていった。
す、すごい・・・。
慌てて僕は雪華の後を追いかける。
神門「おい!雪華!!」
雪華「何の用だ。いちおう仕事中だぞ」
神門「お前・・・さっきの歯の浮くようなセリフ、よく言えたな・・・」
雪華「仕事と割り切れば容易いことだ。まったく、あんな表だけの言葉でよく興奮できるものだ。愚かだな」
神門「さっきの女性に教えてあげたいよ・・・、こいつの本性はコレだって・・・」
僕は溜息をついた。
雪華「ふん、客を怒らせ帰らしたお前よりは幾分マシだ」
神門「見てたの!?」
雪華「当たり前だろ。あんなに女が怒鳴ってんだ、見るに決まってる。ちなみに、琉堂も見ていたから、おそらく桂木にも情報はいってるだろうな」
たしかに、あの騒ぎは・・・気づかないほうがおかしいかもしれない。ていうか、このことが桂木に知れ渡ったらヤバい。ガチでヤバい。
この店の素性を暴く前に、辞めさせられたりしたら、雪華はガチで怒る。
雪華「閻魔王様からの仕事もできない愚民が。朽ち果てるがいい」
と言われ、氷漬けにされる僕を想像する。・・・まあ、雪華ならやりかねない。アイツにとって、僕<<<<<|越えられない壁|<<<<閻魔王様だからな。
雪華の中の順位として、おそらく・・・確実に僕は最下層に位置している。
仮に、僕の正体がバレて桂木に殺されそうになっても、雪華は『こいつは味方じゃないです、なんならこいつの首飛ばして証明してやってもいいですけど』と、平然と言ってのけるに決まっている。
とりあえず、・・・生きながらえるためには、ここで終わるわけにはいかないんだ!!
だって、僕の命がかかっているから!!
よしっ、と僕は気合いを入れ直す。