大江戸妖怪物語

?「・・・オレは出ない」

 喜ぶ声の中、その声がどこからともなく聞こえてきた。一斉にそちらを振り向くと馨さんが腰かけていた椅子を立ち上がったところだった。

馨「月の宴かなんか知らないけど・・・オレは出るつもりはないから。めんどくさいし」

そういって朝礼場所から去ろうとした。

琉堂「おい・・・何をするつもりだ」

馨「・・・別に何も?そーんなわけわからない怪しい宴出たくないだけだし」

一言残して馨はその場から立ち去って行った。桂木は馨に対して何も言わずに続ける。

桂木「招待するお客様にはポストカードを送らせてもらったよ。・・・明日をお楽しみに・・・ネ?♪」

朝礼はそこで終わり、各自それぞれの持ち場へ戻って行った。

神門「絃・・・。月の宴って具体的にどういうことをやるんだ?」

絃はうーん、と悩んでから答える。

絃「なんかね、満月の夜に行われるイベントみたいだよねー。内容は実際に行った人にしかわからないからオレはよくわかんないけど・・・。でも、お客さんがいっぱい入って行くのを見たけど、どこで宴やってんのかな・・・?この月桂樹の中のどこかのルームに入って何かをやるらしいけど、詳しい場所は選ばれたメンバーしか知らないだろうね~」

絃は何やるんだろうね!?と、キラキラした目で語りかけてくる。まあ、あのメンツに絃が入ることはなさそうだけど・・・とないしんおもいながらも、僕は自室へ入った。今日もまた夜から仕事が入っている・・・が、刃派へは戻れなさそうなので、時間を潰そう。

神門(外に出れないのだから、内側をこと細かく見るか・・・)

そう思ったとき、絃が唐突にしりとりをやろうと言い出した。断ろうとしたらかなり独裁的にはじめやがった・・・のでしょうがなくつきあってやることにしたのだった。



******
< 318 / 328 >

この作品をシェア

pagetop