大江戸妖怪物語
僕は少々派手な服を着て、仕事場・・・ネオンのような怪しい光で照らされる月桂樹のホールげ向かった。さっそく酒の匂いと雰囲気で頭はガンガンと悲鳴を上げている。
どこかで謎のコールが響いているこの場所で僕は呼ばれるがまま椅子についた。目の前には聡さん。
下手な事すんじゃねぇぞ、とガンを飛ばしてくる。僕はそのまま萎縮した。
女「聡ぉー!招待状届いたわよ!念願の月の宴に出れるわ!月桂樹のどこかで行われる不思議な密会・・・その詳細は総てが謎なのよね・・・」
女が聡に招待状を見せる。「間谷 井埜様へ」と書かれた招待状をピラピラと見せびらかす。井埜という女は見た目はモデル・・・ほどではないが、一般的に見てもかなり可愛くモテそうな見た目である。
どうしてこんなコがこんな所に来るんだろう・・・と疑問に思う。
井埜「情報が全く出てこないのよー!あー、早く気になる!月の宴いきたーい!!」
女「井埜ってば、自慢~」
女「まぁ~、井埜は可愛いし、わかるけど」
井埜以外の女もそこそこ可愛いと思うが・・・というか、どうしてこの中で井埜という女性だけが招待状をもらったんだ?
他の女も井埜と似たり寄ったり・・・くらいだと思うけど。お金を他の人以上に払ったり、もしくはVIP客なのか・・・?でもそれだったら、僕のような新参者を同席させるわけない。
この“招待状”の選考基準は何なんだ?
聡「俺も初めてだからわかんねーwただ、楽しいに決まってるよな!てか、井埜ちゃん以外招待状出てなかったんか・・・ごめんな?コレ出すの、全部上だからw」
招待状をピラピラさせながら聡は笑った。
女「もう~w二人とも楽しんできてねっ」
女は笑いながらお酒を口に含み、飲み込んだ。
僕もお酒をグラスに入れ、女に手渡す。
すると、他のホストの男から馨のところに入ってくれと指名が入り、僕はその場を離れた。
神門(馨さん・・・なんか怖そうだなぁ・・・)
僕は馨さんという存在に対して恐怖というものがあった。桂木の命令に従わないこと。そして絶対に月桂樹というものに肩入れをしないこと。それがどういうことを意味するかわからないが・・・
神門「紅です!失礼します~」
馨「うん、入って~」
馨さんは何かの酒を飲みながら椅子に座るよう僕を促した。
馨さんの周りにもこれまた美女、美女、一人飛ばして美女!!!!馨さんは4人の相手をしていた。
女「みてみて馨ゥ~!招待状届いたよッ」
馨「ン~」
馨は招待状を見てそれを投げ捨てた。
女「ちょッ・・・何して!?」
馨「行くな」
酒を飲みながら、一言つぶやく。行くな、とはどういうことだろうか。
女「でも、行って見たい・・・」
馨「・・・だったら今夜は、君の家で過ごすってのはどう?・・・月桂樹で大勢でワイワイより・・・そっちの方がいいでしょ??」
女「ヵ・・・カオッ・・・・・・馨さん・・・!!!!!」
女は一気に赤面して喜んでいる。やはり、馨さんは月の宴には出ないということか。
馨さんは一体・・・何者なんだ?敵、味方?それとも・・・ただの自由人??
聡「さぁ~て!そろそろ閉店だよ~」
聡が席を立った。
井埜「月の宴が始まるのね!!」
女「えぇ~?今夜はずっと飲んでようと思ったのにw」
そうこうしている間に客はすべて外に出て行った。