大江戸妖怪物語


ホスト「さて、入るか」

・・・・・・・



雪華「・・・ッ」

黒龍「・・・・・・」

雪華と黒龍は間一髪、近くにあった大きな花瓶の脇に隠れた。人一人隠れられるかギリギリのサイズだができるだけ二人とも身を近づける。

どうやら気づかれずに済んだらしい。

二人は溜息をついた。






******

神門「うぅ・・・一人で行動するのは怖いって・・・」

僕は桂木の部屋へと向かった。人の気配のない通路で足音を忍ばせながら、桂木の部屋の前に到達し、僕は中の音を聞いた。

・・・タッタッ・・・・

と中で何やら音が聞こえる。その足音らしきものは扉のほうに向かってきているようで。

僕はすぐに通路の陰に身を潜めた。

様子を伺ってみると、中から琉堂が出てきた。あたりの気配を伺うように周りを見渡すと、胸の内ポケットから鍵を取り出して、部屋を施錠した。

そして部屋の前から去った。

琉堂が去った後、施錠された扉を開けようとするもうんともすんとも言わない。これは・・・琉堂から鍵を奪うしか方法はないのか・・・?

おそらく琉堂は会場に向かったのだろうか、・・。いや違う。あちらは出入り口だ。・・・そうか、念には念をで入口も閉めるのか・・・!

それまでになんとかして、雪華たちに鍵のことを伝えないと・・・!

僕は奔り出した。
< 323 / 328 >

この作品をシェア

pagetop