大江戸妖怪物語
「希望
女性
20代くらい
160cm以上・・・」
などと書かれている。希望欄には他にも、家族構成や金銭について記載されていた。これは・・・?
クローゼットを開けると、そこには大量の服が。クローゼットの中には戸棚があり、その棚の上をゴソゴソと弄っていると一枚の写真が滑り落ちてきた。
神門「・・・?なにこれ・・・」
写真を眺める。日焼けやシミが激しかったが、それを凝視する。
神門(小さい男の子と・・・大人・・・??生糸・・・・・・生産所・・・・・・・・?)
後ろに書いてある建物の表記には、「生糸生産所」の文字が。場所は定かではないが平屋建ての建物が建っている。
神門(ええと・・・顔・・・・・・は??)
目を細めて顔の部分を凝視した。
その時だった。
コン コン コン
扉のノックする音だ。さては琉堂のやつ、もう気づいて・・・、雪華が知らせてくれたのか。早くここから出なくては。
僕は鍵を机の上に置き、一目散に出入り口の扉に向かった。そして内側から施錠されている鍵に手を伸ばした。
しかし、ふと、あることに気付いた。
神門(ノックが・・・・・・・・・3回?)
そうだった。先ほどノックされた数は3回。雪華は2回、2回の計4回叩くと言っていたのだ。
あたりに沈黙が広がる。
神門(雪華がノックの回数を間違えた?・・・でも、雪華がミスをするなんて・・・・。でも、雪華がノックの回数を間違っただけだとしたら、早くここから出ないと琉堂に・・・
でも、これがもし雪華じゃなかったら・・・??)
僕はドアノブを前に右手の震えが止まらなかった。外はあまりにも静か。やっぱり、雪華・・・だったのかな?
内心気が緩んで、ドアの内側からのスコープで外を見ようと思った。
その時。
ドンっ!!!!!!バンッ!!!!!!!!!!!!バンバン!!!!!!!!!!!!!!!
神門「ヒィッ・・・!?」
外から思いっきりドアを蹴破ろうとしているのか、その衝撃がするたびドアが軋む。
雪華だったら・・・、琉堂が来ているとわかっているのにこんな大きな音は立てようとしないはずだ・・・!!
じゃあこれは!?誰なんだ!?!?!?!?
ガン!!ガン!!!と、今にも壊れそうな扉の目の前で、僕はどうすることもできずに固まっていた。
神門(やばい・・・!やばい・・・・!!!やばいのはわかってるけど・・・・・・身体が・・・・・動けない・・・・!!!!)
そうこうしている間にも、扉は徐々に開かれようとしている。
神門「・・・くそっ!!!」
僕はなんとか体を動かし、身を隠した。