俺はホモじゃねぇ
すると、珍しく
テンちゃん先輩が一人で食堂に来ていた。



「一人なんですか?」



後ろから声をかけるとビックリしたのか、肩をピクッとさせてから振り向くテンちゃん先輩がちょっと可愛く見えた。

テンちゃん先輩も、チャラ先輩も男前なんだけど。



テンちゃん先輩
「モッちゃん。」



優しい笑顔を見せてくれた。

この人も
そっちの住人だとは思いたくないが…



「なんで1人何ですか?」



テンちゃん先輩
「モッちゃん連れて来てって言ったのに、俺の話無視していろんなヤツとチューしまくってたから、罰を与えてるんだよ。」



「へ…へぇ。」



何か…
聞いちゃいけない気がした。

テンちゃん先輩って、謎が多い分怖い。

あのチャラ先輩に罰を与える…
神業的高度技術はテンちゃん先輩にしかできないんだろう。



テンちゃん先輩
「何?!どうかした?!」



「いえ、何でもないです。」



パッと目を逸らしうつむいた。

何か、怖い!!
雰囲気が怖い!!

テンちゃん先輩を怒らせてはいけないと、本能で悟る。
< 228 / 235 >

この作品をシェア

pagetop