愛してる?...たぶん。
「ちょっ、待ってよ!もえ先生ー!!」



「センセ?…あっ、センセだ!!センセー!!」



「あっ!…おぉー!!もーえちーん!!」



「…………」



でも神様が意地悪なのは、ここ数ヵ月で実証済。



これだけ和久井が騒いでて彼女が気づかないはずもなく、あっさり体育館の中へと逆戻り。



「こっちこっちー!!」



「………」



「久しぶり。セーンセ?」



「あー…お久しぶり、です…」



「うん!久しぶり!」



「………はい」



にっこりと満面の笑みを浮かべる彼女とニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる神谷。そして興味津々とばかりに目を輝かせる生徒達を横目に大きな溜め息をついた僕は、2人に促されるまま、げんなりしながら輪の中に腰を下ろした。




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