愛してる?...たぶん。
「センセ!次はここ!」



「ここって…」



「そう!進路指導室!」



「へぇ…」



あれから一時間弱、彼女の話を聞きながら、学校中、色々な場所を巡っていた僕らは、何ヵ所目かの教室の後に進路指導室に辿り着いていた。



彼女のしたかったこと…そう、それは、“思い出巡り”。僕と彼女が過ごした場所を2人で 巡り、思い出話をするというもの。



こんな時間に生徒…じゃないけど、制服を着てる女の子と2人でいるとこを誰かに見られたら誤解されちゃうかもね、という彼女の言葉に一瞬ヒヤリとしたが、今のところ誰にも会っていないので、とりあえずセーフ。時間が時間ということもあって、どの教室もだいたい鍵が掛かっているのでほぼ入れないのは残念だが、まだ巡る場所は残っているらしいので、顔を見合せ笑い合った僕らはその場を後にした。

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