愛してる?...たぶん。
………そうだった。コイツはこういう奴だった。



僕の誕生日に託つけて、結局自分が楽しみたいだけ。そういう奴だった。



「で、何処から攻める?俺的には、」



「………帰る」



「ちょっ!待ってよ、もえちーん!」



「………」



再びバックを抱えた僕は、さっきより大股、スピードアップで、スタスタと歩き続けた。



「冗談だってば!じょーだん!ほら、あそこ行こ!あそこ!前に相田先生が美味しいって言ってた焼酎バー!そこで誕生日を祝お?ね?」



「………」



「ちょっ!マジ待ってよっ!もえちん!!ってか、そんな残念なモノでも見るかのような冷たい目で俺を見ないでぇぇぇーーー!!!」



「………はぁ…」



でも、半泣き状態の神谷を無視し続けて歩き続けられるほど僕も鬼じゃない。



ピタリと歩みを止め、後ろを振り返った僕は、結局いつも通り、神谷の押しに負け、二人で呑みに行くこととなってしまった。

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