愛してる?...たぶん。
「うん。サッパリしたね」



「………」



一人暮らしにしては少し広めのバスルーム。



敷き詰められた新聞紙の中心には、オフホワイトのバススツールに座る僕と、膝を付き、僕の肩に両手を置きながら満足げな笑みを浮かべる彼女。



「どう?」



「…あっ…」



鏡に映るのは、別人のように髪が短くなった僕。



「切りすぎた?」



「いえ、…大丈夫、です」



「そっか、よかった」



こんなに髪を短くしたのは学生の時以来。



だからだろうか?



鏡越しに微笑む彼女と目を合わせるのがなんだか気恥ずかしくて、スッと視線を逸らしてしまった。

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