君との時間は・・・
ホンマはこんな俺見てほしくない。けど、自分の気持ちが焦ってる・・・。ホンマに俺を選んでくれるんやろかって。


「恵は、表情に出やすいね。笑ってる恵が好きなんだけどな?」


「なんやそれ。」


「そのままだよ。さっき春登に言ったのはホントの私の気持ちじゃないから。私は、恵を応援するから。・・・だから」


あかんわ・・・俺。一瞬でも笑美を疑ってもうた。笑美、ごめんな。俺は・・・あほなんかな。


それとも、ただ笑美の口から、俺を応援するって言う言葉を聞きたかっただけなんやろか。


けど、これでホンマに負けるわけにはいかへんようになってもうた。元から負ける気はないねんけど。


俺って・・・この感情いつから持ってるんやったっけ?負けたない、負けるわけにはいかへん、ってずっと言うてるやんな。


それだけ、俺にとって笑美は大切な存在なんや。多分、その気のあらわれやろな。


「恵・・・。ここで見てるから。恵だけを見てるから。安心して、頑張ってきて。」


「ありがとう。頑張ってくるから。絶対勝ってくるから。」


「待ってるよ・・・」


笑美を抱きしめながら、最後に誓った。


「じゃぁ、行ってくるな。」


「いってらっしゃい。」


そして、俺は笑美から離れて騎馬戦のメンバーのいる方へ走った。そのとき、気のせいかもしれへんけど『頑張れ』って聞こえたような気がした。


― よーい、始め! ―


いよいよ、騎馬戦が始まった。まずは団体戦や。春登とは同じチーム。でも、ここで負けたら元も子もないからな。


気ぃ抜いていく気はないけど、あんまり力みすぎても後でスタミナが無かってもあかん。


とにかく、だれにも負けへんようにやった。そして、団体戦終了。そのとき、チラッと春登の方を見てみた。
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