花×花



すると夏女先輩は腰を曲げると私の両肩に手を置いた。私に目線の位置を合わせて。

先輩の手が私の頭の後ろに回されて、顔を傾けながら徐々に距離を縮めていく。


「っ先輩?」

「あっちから見たら、俺達何して見えるだろうね?」


「…何って」

私の目の前に先輩の顔があって、先輩が前屈みで、、

「…………。?」


「……クスっ、分かんないか〜」


「ちょ、ちょっと先輩〜!?」


先輩は私の手を握ると再び歩きだした。

向こう側を覗いて見たけど夏女くんの姿は無かった。

「何?桜?」

先輩はニコニコ‥いやニコニコというか何か企みの笑みを浮かべている。


夏女先輩って……

意外と侮ると大変なことになるタイプかもしれない。


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