何度忘れようとしても
和泉さんの持って来た紙袋には、すぐに食べられる美味しそうな物がいっぱい入っていた。

黙って、一人で寝てばかり居た私はその色々な美味しそうな物を見ているだけで楽しくて元気が出てくるようだった。

私はただ火を通すだけの鍋焼きうどんをグツグツと煮込みながら、いつも隣りで仕事をしている和泉さんの事を思い出した。

いつも人の為ばかりを考えていて、本当にさりげなく手を差し伸べて、どんな些細な事でも、その人にとっては大切だという事を分かっていて。
そんな和泉さんの事をいつも目の前で見せてもらっている私は、実はとても幸せでラッキーなのかもしれない、そう思った。



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