何度忘れようとしても
少し迷ってから目覚ましのセットを解除して、ベッドから体を起こした。

月曜日。
また1週間が始まってしまった。

「はあ・・・やだなぁ。」

目の前のカーテンの模様を見つめる。
大好きなクリーム色とパープルの、アンティークなバラの模様のカーテン。

諦めてベッドから降りると、足の裏からひんやりとした冷たさが伝わってきた。

ベッドルームとリビングのカーテンを開けてからトイレへ行き、バスルームへ行くと小さな洗面所の鏡には、ややむくんだ自分の顔が映りこんだ。

そのさえない顔に、心の中で「おはよう」と声をかける。






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