本と私と魔法使い
「羽津は…、存在がなくなってもいいと思ってる?」
「やだなぁ、とは思うよ…委員長や秦野さんみたいに達観は出来ない。ま、ちゃんと責務は全うするけど…ね」
知らない方が周りは悲しまなくてすむから、いいのかもしれないし、その時にならないとわからないよ、と笑う。
「分かることといえば、みんな守りたいものがあるから走ってるってことぐらい」
後ろを振り向かず、間違いかもしれない道を走る。
和泉にもあるんだろうか?
守りたい世界が。
排他的な彼にも…
「羽津もある?」
「そりゃあね、…和泉さんもあるでしょ?」
まるで何かを見透かされたように言われた。
私の守りたい世界ー…
「やだなぁ、とは思うよ…委員長や秦野さんみたいに達観は出来ない。ま、ちゃんと責務は全うするけど…ね」
知らない方が周りは悲しまなくてすむから、いいのかもしれないし、その時にならないとわからないよ、と笑う。
「分かることといえば、みんな守りたいものがあるから走ってるってことぐらい」
後ろを振り向かず、間違いかもしれない道を走る。
和泉にもあるんだろうか?
守りたい世界が。
排他的な彼にも…
「羽津もある?」
「そりゃあね、…和泉さんもあるでしょ?」
まるで何かを見透かされたように言われた。
私の守りたい世界ー…