本と私と魔法使い



「擦り傷とか、そんなんじゃなくて、…まるで…」


戦いでもしてきたかのような
そんな怪我ー…


笹木は、少し怖いんだ、胸騒ぎがするんだ、と言った。

千亜が、何か大変な事に巻き込まれてるんじゃないのか、と。




和泉、千亜、
アンタたちいったい何してんのよ?
図書委員って、何ー…




風が吹いた。
じっとりと絡みつくような風が、私達の間を通り抜けた…
< 61 / 251 >

この作品をシェア

pagetop