レモン色の恋【ショートストーリー】
クリスマス会の最後の一大イベントが始まろうとしていた。
私にとっても、
つばさ君を想うすべての女の子にとって…
おおげさだけど、自分の持ってる運をすべて使ってもいいと思うほどのイベント。
一番えらいコーチが持っていたのは、ディズニーの紙袋だった。
低学年の女の子がその紙袋を見て、喜んだ。
つばさ君のプレゼントは
大きなまっかな紙袋に入っていて、中が見えなかった。
一番大きいそのプレゼントにみんなの視線が集中した。
それは、大きさだけなのか
「つばさ君」のプレゼントだからなのか…
それは、なんとなくわかっていた。