線香花火【完結】

「なんか、気になったから」「居たらどうする?」試すように聞いてくる日向。

「どうするって……」そんなの俺にしろとかそういうことを言えたらかっこいいのにやっぱり怖くて。こんな自分が嫌になってくる。

「うん、居るよ」日向は笑顔で話してくる。
「そうなんだ…」俺は静かな空の下で日向に返事をする。

学校のやつか?
それとも中学んときのやつか?

聞きたいことはいっぱいなのに聞けない自分が悔しい。

「たかは?居るの?」一応というように聞き返してくる。

「居る」無愛想に答えてみる。君はどう思うのだろうか。俺に好きな人がいてどう思うのだろうか。

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