Tolie.




「 我慢なんかしなくていいから 」




頭を撫でながら、そんなことを
耳元で言われた。






「 優斗、さん 」


「 ん? 」


「 答えるから、何でも言うから、 」


「 うん 」









抱きしめられたまま、
涙もまだ止まらないのに
私は顔を上げて、優斗さんの
シャツをぎゅっ、と握った。












「 一輝に会わせてください・・ 」








掠れた自分の声が、リビングに響いた。






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