Tolie.
「 一輝 」
「 あ? 」
一輝より身長の高い優斗さんは
胸倉を掴んでいた手を弾いて
「 優斗さん!? 」
今度は優斗さんが一輝の
胸倉を掴みあげた。
へなり、と二人のすぐ横で
座り込んでいた私は声を張ったけど
二人とも聞こえてないみたいに
自分たちの世界に入っていて
優斗さんが手を放す様子はなかった。
「 ・・・・・・よ 」
「 は? 」
「 その内、分かるよ 」
優斗さんが一輝の耳元に口を寄せて
小声で何かを言うと、
一輝は酷く顔を歪めた。
何もなかったように優斗さんは一輝から
離れて私を抱き上げて再度ソファに座らせて
その後は普通にテレビを見てた。