Tolie.





泣きすぎて腫れているのか、
目元がヒリヒリ痛む。





目を擦ったときにソレに気づいて
昨日のあの話は、昨日の出来事は
ただの悪い夢なんかじゃないことを
改めて確認できて、










「 これは、私の独り言なので
  聞き流してくださいね 」


「 分かったよ 」






バラバラだった私の心が
なんとなく一つになった気がした。







「 あの部屋から逃げ出してから
  追いかけられてる気がして
  怖くて仕方ありませんでした。
  少しでも遠くって思ってたのに
  私、立ち止まったんです。





  自分の中に色々な限界を感じてか、
  心に残る”彼”を思ってかは
  自分でも分かりません 」








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