Tolie.





「 分かる? 」


「 ゆ・・と、さん? 」





ぎゅっ、と私の手を握りながら
”よかった”小さくそう呟いた。






「 ここは病院だよ 」


「 ・・・病院 」


「 そう。大丈夫?まだボーッとする? 」






鉛のように重たい体。
掠れた声。






頭は真っ白だった。
ここは病院で、私は寝てて、
それで・・・






「 美優ちゃん? 」


「 ・・・・? 」


「 どこか痛む? 」






少しだけ、首を横に振ると
優斗さんは私の瞼にキスを落とした。







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