Tolie.





「 わ、私・・・ 」


「 ”龍一のモノだからだめです”だろ 」


「 うぇ!? 」





病室は4人部屋。
その割りに二ヶ月経った今でも
この病室には私と龍一だけだった。
カーテンの隙間からひょっこり
顔を出した一輝が悪戯っ子みたいに
ニカッ、と笑って入ってくる。





「 優斗はやめとけー! 」


「 何でかな? 」





目が笑ってないです、優斗さん。





「 優しいとかほんのちょっとだし、
  超ドSだから!!!! 」





ケラケラと笑う一輝の頭を
優斗さんが小突いて、
”へぇ?”と優しく笑った
優斗さんは心なしか、
殺気を放っている気がする。








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