短編集


こくこくと頷き涙目で訴える。

「あーなんかすまん」

暁君は謝っているものの笑いをこらえているのがわかる。

肩が小刻みに揺れてるし。

すると暁君の後ろから図体が横にも縦にも大きい影が現れる。

「よ!暁ー何いじめてるんだ?」

「いじめるか!」

そういって後ろから現れた人の腹を思いっきり殴る。

見事命中してめり込んでいた。

「イテー!もう一発!」

「もう一発!?キモすぎるお前!」

「何を言うか!暁の拳には愛が・・・」

ばっちーん

最後まで言葉を言う前にビンタを繰り出した。

「ああぁん!きもちー!」

「マジお前死ね」

暁君が真面目に汚いものをみるような冷たい目で睨みつける。ドMを。
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