短編集


「また家に飛ばしてね?」

と冗談ぽく言ってくれる。とても良い人だと実感できる。

何か言おうと口を開けたときだった。

「おかーさーん誰か来てるの?」

と二階の部屋から同じ年くらいの女性の声が聞こえる。

「あんたの部屋にホームランした人だよー」

なんか言い方が・・・ってか俺その人の部屋に打ち込んじまったのか!?

「連れてきて!」

「だそうです。少し話し相手になってあげてくれませんか?あの子にとってこんなこと滅多にないから」

なにか重い雰囲気が漂ってきた気がする。断れない。そんな思いがでてきた。

「はい少しだけなら」

部活の途中でぬけてきているので長居はできないのは事実。
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