短編集
本人は自覚していないことがさらに腹立たしい。
だが学力は俺の方が上だ。テストで負けたことがない。でも俺の下に必ず居る。例えば俺が5位だと暁は6位みたいな感じで。そう言えば前回俺3位で暁が4位だったな。確か・・・そう依紗那さんだかが珍しく5位にいたっけ。いつも1位か2位だったのに。
何とか話をそらすことに成功?したらしい。
暁とはなしながら片付けを終え、俺は居残りのグラウンド整備を始めた。
ちなみに暁はさっさと帰ってしまう。
というわけで、まずはよく削れてしまい水の溜まりやすくなってしまうバッターボックス周りをやろうと決め、向かおうとしたが、鬼監督に呼び止められた。
「御幸!残らんで良いぞ!ホームラン打った奴が真面目にやろうとすんな!胸張って帰れ!」
監督・・・。
その監督らしくない優しさは嬉しいけど、冗談で言ってるのかどうかわからない・・・けど。
「はい!わかりました」
桜に早く会いたいってこともあり、素直に従った。
あ、着替え持ってきてるから着替えてからいこう。