憂鬱なる王子に愛を捧ぐ
「いいですとも。あたしに出来ることなら、なんでも」
これで一つ問題は解決したようなもの。
何しろこいつは本を既に読破しているのだから。いくらあたしが生粋のジャパニーズで横文字が苦手だとしてもなんとかなるはずだ。
「それじゃあ、今からやるよ」
「……今!?」
「そう、早く用意してよね。手伝ってやるんだから」
「あ、は、はい!」
あたしは慌ててUSBメモリーを出す。
ホームに数台あるパソコンひとつにそれを挿して起動させた。