大人的恋愛事情
これってどう言えば?
誰とでもってわけでもないけど、間違いなく好きだったわけでもない。
隣同士の近い距離で、視線が合いどう答えるべきか考える。
真っ直ぐに向けられる視線は熱いのか冷たいのか……。
「まあ、いいんじゃねえの? 子供でもねえし、始まりはこの際なんでも」
「始まらないわよっ」
「なんでそんなに毛嫌いされてるのか、意味がわからねえよ」
呆れてそんなことを言いながら、後ろを通る店員に焼酎を注文する。
まあ、そう言われてみれば、そんなに毛嫌いすることもない気もしてくる。