大人的恋愛事情
永遠の絆なんてない。
例えこっちがそう思っていても、相手もそうだとは限らないのだと。
なんの躊躇いもなく、男は新しい恋に向かうことが出来るのだと。
それがそうできる男ならなおさら……。
自分にそこそこ自信があり、女の扱いを心得ていて、若い子も夢中にさせる魅力のある男ならなおさら……。
「どうした?」
「別に……」
今私に優く聞いてくるこの男だって……。
「何かあったのか?」
「どうして?」
「飲みたい気分だったんだろ?」