大人的恋愛事情
 
私が生理的に感じているかどうか、確認もしないまま、その一点しか触れない男の指先はたいして汚れることすらしていないというのに。



「やぁぁっ……っ、ああぁ……」



大きなうねりに流される身体は、足だけでは支えきれなくなりその場に崩れ落ちた。



ここがキッチンで、服を着たままなのも忘れて荒い呼吸を繰り返すしか出来ない私の頭を、無理やり後ろに向かせる男。



「終わりじゃねえ、次は今日の分だ」



頭上から冷たくそう言う男が、まだ息が整わない私に構うことなくそれを強要する。



無理やり膝で立たされ、向きを変えてそこに頭を持って行かれる。



恥ずかしいなどとはまったく思っていない男が、それを無造作に晒す。
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