大人的恋愛事情
 
少しでも躊躇いがあるなら、私にも余裕ができるかもれないのに、まったく躊躇うことなくそれを晒す男は、大人の男なのだと強く意識した。



どれだけの女にこういう行為をやらせてきたのか。



こんなことくらいと思っているような態度が、私の不安を煽り拒絶させる。



「嫌っ……」



「帰るか?」



冷たく言われて、まともに考える力もない私は、逆らえずに奉仕するしかなく。



どうしてこんな事になっているのかどうかも考える暇なく、強要されるそれには嫌悪しかないはず。



背中に当たるキッチンシンクの冷たさが服越しにでも伝わる。



逃げる場所もないまま、そこで強制的にさせられる行為。
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